元本保証と元本確保。
資産運用の商品説明でよく目にする言葉ですがその違いについてわかりますか?
保証と確保で、言葉は似ていますがその内容は全く異なります。
知識不足で契約してしまい、途中解約できず困ってしまったり、元本保証という名で勧誘する悪質商法もあるので、しっかりと基本を理解しましょう。
本記事では、元本確保と元本保証の違いについてわかりやすく解説します。

目次
1.元本保証とは?
2.元本確保とは?
3.まとめ
元本保証とは?
元本保証とは、はじめに投資した元金を全額保証してもらえる商品です。
代表的なものは、「普通預金」「定期預金」「貯蓄預金」などです。
この元本保証という言葉を使う事が許されているのは、銀行・信用金庫・信用組合・ゆうちょ銀行等の金融機関のみになります。
元本保証の場合は、いつ解約しても元金は保証されるので減額リスクがありません。
例えば、定期預金を途中解約した場合、元金は全額受け取ることができます。
この時に保証してくれるのは、金融機関です。
また、預貯金以外では個人向け国債も元本保証になりまして、保証してくれるのは国になります。こちらもいつ解約しても元金は減額されません。
しかし、元本保証商品のデメリットとしては、金利がとても低いことです。
「投資」「増やす」というよりは、「貯蓄」「守る」というイメージになります。
元本確保とは?
元本確保とは、契約満期に償還した場合は、元金が確保される商品です。
主に投資信託や保険商品になります。
いつでも必ず元金が保証されるものではなく、中途払いをした場合や減額した場合は、元本割れする可能性があります。
したがって、証券会社や保険会社の商品の場合は、元本保証という表現はできません。
銀行や国が扱う預貯金や国債の運用先は、企業への融資、公共事業等のため比較的リスクが低く安定しています。
それに比べて、証券会社が運用する投資信託や保険会社の生命保険の場合は、運用先が債権など安定的なもの以外にも株や投信などハイリスクハイリターン商品も組み込まれています。
元本確保型の内訳としては、大部分を安定運用、一部をアクティブ運用しています。
安定運用で元本を確保し、アクティブ運用で高い利回りを目指します。
そのため、銀行の預貯金より高い利回りが期待できます。
しかし、アクティブ運用では投資のプロ(ファンドマネージャー)が運用する為、中長期の場合はハイリターンを見込むことができますが、短期運用になると元本割れが生じることもあります。
元本確保型の場合は、しっかりと契約内容を確認することが重要になってきます。
元本確保型のチェックポイント
元本確保型の場合は、何年目から元本割れリスクがなくなるのか?
損益分岐点はいつか?
中途解約することになれば、どの時点でどの程度減額するのか?
解約手数料はどれくらいか?
まとめ
今回は【元本保証】と【元本確保】の違いについて解説しました。
■元本保証型 銀行等金融機関の貯金や個人向け国債で、元本割れリスク無し。 いつ解約しても元本は保証されます。
■元本確保型 証券会社や保険会社の商品で、中途払いの場合に元本割れリスク有り。 満期まで持つことで元本が約束されます。
長期でお金を増やすということを考えると【元本確保型】の商品をうまく活用すると良いかと思います。特に、日本人は元本割れを嫌う傾向がありますので、元本を確保しながら利回りの高い商品で運用するという選択肢はおすすめです。
また、海外に目を向けると利回りが高い【元本確保型】商品が多くあり、私も実際に運用しています。詳しい内容が知りたい方は、お気軽にご連絡くださいませ。
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